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6章:〜合わせ鏡とドッペルゲンガー〜 (6/7)

〔じゃ、また皆さんとお会いできる事を楽しみに!どうもありがとうございました〕

会場から拍手とに笑いと名前を叫ぶ声が沸き上がる。どうやらトークショーは終わった様だ。

『終わったみたいですね』


結局、私は何をしていたんだろう。私も観たかった。

『申し訳ありません』

神崎が本当に申し訳無さそうに言った。

『あ、いえべつにテレビでも観られるから』

でも、生で観るチャンスだったのに、私は何故かこの神崎に誘導される様にして、ここに来ていた。

『私のせいなんですよ。あなたと私の波長のせいです。同じ波長の者同士、何事も同じ行動になる事は良くあるのです』

神崎と私が同じ?

『私がお仲間、と申し上げたのは、波長も理由の一つです』

私には意味が解せなかったのだが、ここ迄の流れから推測できたのは、神崎にはかなりの霊感があるのかも知れない、と言う事だけだった。

それにしても、ドッペルゲンガーって何だろう。

『ドッペルゲンガーは、鏡の世界と同じなのです。永遠と自分の後ろ姿が写る鏡の世界、でも、その13枚目だけ、その自分がこちらを向いている事がある。その自分と目が合うと、あの世に逝ってしまう、そう言われてるのと同じ事です』

私は本来、こうした話しが嫌いではない。現に不思議倶楽部と呼ばれる、不可思議な集会にも参加してる。確かに世の中には、理屈では解明できない事は沢山ある。が、いつも聞く話しは過去の体験だが、神崎の話しは今の事だ。

『いや〜笑ったぁ!』

『腹いて〜』

そんな声が近くで聞こえて来た。みんなバラけて来たみたいだ。

とそこへ背後から

『り〜ぃ!あんた何してたのよ〜』

とミュウの声が聞こえてきた。
『終わっちゃったじゃない!』
私が振り向くと、ミュウの後ろから、キラ達もやって来た。ミュウは神崎の姿を見て、一瞬黙る。

『あれ?もしかして昨日の?』

ミュウの言葉に、神崎が笑顔になって

『はい、昨日お目に掛かった神崎です。お友達をお借りして申し訳ありません』

と立ち上がる。

『え〜!神崎さんってまだお若い方だったんですねぇ……』

すると神崎は少し照れ臭そうに

『暗がりだと、かなりの年配者に間違われるんです』

と言った。

『りぃ、神崎さんカッコイイ!』

ミュウは、昨日ラーメン屋で出会ったあの三人組と、何ら変わらなかった。
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鏡からの使者 ©著者:Jude(ユダ)

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