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3章:vol. 3
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ある日 上司に呼び出された
その頃の上司は私と同じ頃に中間管理職になった人だった
私は病気になってからは 入退院を繰り返したりしているので 中間管理職から上にあがることはなかった
後からなった人達にですら抜かれていた
呼び出された内容は
上司「仕事を休んだりして回りが迷惑してるってことわかる?」
私「それは私に辞めろってことですか?」
上司「辞めろとは私の口からは言えない」
私「辞めろって言ってますよね」
上司「後は自分で考えて」
元々 その人とは前から仲は良くなかった
今は上下関係にあり 何も言えなかった
色々考えた
悔しかった
悩んで凹んだ
珍しく旦那にも言った
旦那「そんなヤツに負けるな」って
たまには良いこと言うじゃんって思った
持病があって回りに迷惑かけてることは自分が一番知っている
でも病気を持っていても仕事をする権利はあるって思った
若くして中間管理職になり 人一倍仕事をしてきたし 一番子供のそばにいなきゃいけなかった時でさえ仕事優先だった
夜中緊急で呼び出され 睡眠もせず 日勤をこなしたり
今 この仕事を辞めたら 我慢させた子供達にも申し訳ないと思った
とくに上の子は 私の仕事の後を継ぐと言ってくれた
男の子だけど 私の処置を嫌がらずにやってくれていた
子供が好きで 小児科もいいなぁって言ったりしていたから ここで私は負けちゃいけないって思った
それから 上司は何も言わなくなった
私は嫌な相手に対して私が勝るものを考えるようにしていた
その上司は私より年上だったけど未婚だし彼氏が出来そうな人ではなかった
私はその人を見るたびに
「私は結婚できた 子供もいる」って思うようにした
しばらくして上司が異動になった
その後にきた上司は前にも一緒に仕事をしていて 少しは気が楽だった
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今を生きる ©著者:里菜
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