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5章:リュウの変化 (11/11)

リュウは仕事をやめて、早急に実家に帰る準備を始めた。


私の店の寮費が家賃14万だと聞いて、勿体ないからと解約も二ヶ月先にしてくれた。


リュウに貯金などまったくないのは知っていたし、当然自分で払う気でいたのだが、[それくらいさせてよ]と笑って受け取ってくれなかった。


最期の日、リュウにスーツをプレゼントするとすごく喜んでくれてその場で着替えた。


さっぱりした髪型に細身のスーツがよく似合っていて、その姿にはもう私の知ってるダメ男のヒモ彼氏の面影はなかった。


「リコたん、…なおちゃん、今までありがと。幸せになってね。」


一瞬だけ私を抱き締めて、新幹線に乗り込むリュウを見送ると、私は何故か泣いていた。


好きじゃないのに、悲しくないのに、どうして涙が流れるんだろう。


その涙の理由を、私は今もわからないでいる。
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風俗嬢の肖像 2 ©著者:奈緒

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