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26章:空虚 (1/2)

26章:空虚

毎日が地獄だった。


最早家に安心出来る場所は無く
私はどこにも逃げる事が出来なかった。


学校へ行っている時間が
唯一安心出来る時間であった。
しかしそこでの自分も
本当の私なのかどうなのか
解らなくなりつつあった。


夜は身も心も千切れて
無くなってしまうような
苦痛の日々であるのに
昼はそれがまるで無いように
明るく振る舞う。


どこに本当の自分が居るのか
見失いそうだった。


空っぽの身体の中にある
心の入れ物を振ると
カラカラと音を立てる様で
それもまた空っぽだった。


私の見ている景色は
先の見えない長い長い廊下の様で
歩けど歩けど
出口は遠退いて
足元は歩いても歩いても
足が沈んでいく砂の様だった。



何にも無い。
何も持てない。
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泥沼。(仮) ©著者:ましろ

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