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7章:ギリギリHERO
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7章:ギリギリHERO
俺はZEROを辞める事を決めてからは特にやる気もなくだらだらと出勤をしていた。
レオも多分そうだと思う。
俺は客を呼ぶ事もなく、キャッチをしていた。
そろそろ店内の従業員も足りなくなってきたと連絡が入り店に戻る事になった……
店に戻ると中は新規の客ばかりだった。
唯一
指名で来ている客はみゆきだけだった。
みゆきは一真くんの客だしたまに来るからそこの席に着いても良かったのだが、
新規で友達を二人連れてきていた。
つまり、枝が二人いるというわけだ。
俺は辞めるつもりなのに新規がいる席についても意味ないだろう……
カウンター内で注文されたフードを作っている新人を外に出し、
俺が変わりに作っていた。
しかし、みゆき達の席を従業員が一巡してしまった。
そこの席に着いてない席なのは俺だけで、
「楓さんあそこ着いてくれませんか?」
と従業員に言われても、
「食器たまってるし、洗い終わったらでも行くよ」
など、
適当にかわしていた。
みゆき達はかなり酔ってるし、あと一時間もすれば帰るだろう。
そしたらまたキャッチに出よう……
しかし、
「ちょっとあなた席ついてくれない?」
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