19章:〜変わる努力〜 (12/14)

女の子の側に行き聞いた。
「どうしたのー？」
「実は告白したんです」
「え？！いつ？」
「一昨日です。今日返事もらう予定なんです」
しゅんは男の子とバスケの話をしている。
きっと男の子がバスケ部なのかもしれない。
「そうだったの？！え・・・いいの？私達なんかと話してて」
「お姉さんとっても綺麗だったから秘訣を聞きたくて」
「嘘つけー気まずさに負けたんでしょー？」
「バレてましたか・・・」
女の子はすまなそうに言った。
「聞いてみたらいいじゃない？」
「そんなこと出来ませんよー」
「それで？私達にどうして欲しいの？」
なんとなくどうにかしてあげたくて、聞いてみた。
「さりげなくどう思っているのか聞いて欲しいんです」
「うーん・・・ちょっと待ってね」

「しゅん」
「んー？」
しゅんは振り向いた。
「飲み物なくなっちゃったー買いに行ってくるね」

「「あ、じゃあ一緒に行きます！」」

おや？
高校生カップルがハモッた。
思った通りだ。

「じゃあお願いしてもいいかな？こいつ連れて行くと大変なんだ」