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9章:〜血〜
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ようするに、ゆうのお客さんがこの写真を見たら店に行かなくなるのだろう。
私のせいで。
どうしよう、ゆうの仕事の邪魔してる・・・。
私に何が出来るかなど考えていると、ゆうからメールが来た。
「心配するな、写真なんかで離れていく客しかいない訳じゃないから。お前は責任感じなくていいから」
きっと、これはゆうの強がりも入っているだろう。
私は今日はもう外出しないほうがいいと思い、リビングのソファに座りおとなしく煙草を吸っていた。
ゆうは先月もその前もずっとNo.1だった。
どのくらい売上があるのかはわからないが、大体予測はできる。
いざとなれば、私が変装して店に行き売上をあげようとこの時は考えていた。
今までゆうに支えてもらったお返しだと私は思っていた。
この時、ゆうのプライドなんてちっとも考えてあげられなかった。
いつだって私は自分のことばかりだ。
考えることも自分を中心にして考えていた。
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