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7章:〜赤い線〜
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目を覚ました時、私はベッドに横なっていて腕にたくさんの点滴をつけられていた。
救急病院に運ばれ、薬を抜かれていた。
ぼーっと天井を見ているとだんだん焦点があってきた。
「気が付きました?今あなたの身体に入っている薬抜いてますからねー」
そう白衣を着た男の人が言った。
何か話そうとしても言葉が出ない。
「おい、気が付いたか?」
横を見るとゆうがいた。
「もうびっくりさせるなよ・・・」
ゆう、ごめんね。心の中で呟き、ふと我に返った。
「ゆう!今何時?!」
「昼の2時」
「急いで帰らなきゃ」
私は点滴を抜き尿道カテーテルを自分で抜こうと動いた。
「おい!なにしてんだよ!」
「明日朝一で撮影なの!!!」
「お前こんな状態で撮影なんて無理だろ!」
「嫌だ、嫌!撮影行くの!!!」
「落ちつっけって!」
そんなやりとりを見た先生は、
「君ね、今自分の身体がどうなっているかわかってるかい?」
「え・・・」
先生は私をベッドから下ろし、立たせた。
自分で歩こうとしたら、脚がふらつき一歩も歩けずその場に倒れた。
そんな私をゆうが駆け寄り、抱きしめた。
「うっ・・・撮影行かせてよ・・・」
無理なのが分かっているのに、ただ泣きている私だった。
「今は薬抜こう?俺ずっとここにいるから」
泣きながら頷いた。
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