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7章:〜赤い線〜
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私はただただ、目の前にある仕事に没頭していた。
いつの間にか撮影も緊張すらしなくなり、何も戸惑いなどなくなっていた。
「めぐ、ちょっといいか?」
そう声をかけて来たのはしばたさん。
事務所に顔を出した時のことだった。
「はい」
「Dearの店長のことは聞いている。大丈夫か?」
「はい、なんとか」
「きついようならしばらく休むか?」
「いえ、そんな訳にはいきません。明後日も撮影入ってますし」
「そうなんだが・・・お前がここ最近薬飲んで寝てるのは知ってるから、心配でさ」
「すみません・・・」
そう、最近薬を飲んでるせいか、自分では起きれなくなり、マネージャーが家にいつもより1時間早く来て私を起こしに来ているのだ。
「これからはなるべく薬に頼らないで、寝れるようにします」
「何かあったらすぐ電話してくれていいから」
「ありがとうございます」
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