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2章:水商売のはじまり〜キャバクラ〜
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この時の私の名前は「みく」
それがDearでの私の源氏名だった。
季節が冬になろうとしている頃。
「みく、おはよう!今日も相変わらず可愛いね」
そう声をかけて来たのはDearの店長、田村店長。
長身で黒髪、爽やかな顔の眼鏡がよく似合っている人。
「おはよ、店長〜」
この業界では基本何時であろうと、今日初めて会った時には必ず「おはよう」だった。
「店長、今日店どんな感じ??」
「まあまあ混んでるよ、金曜だしあと2時間もしたら満卓じゃないか?そういえばみくの客2人来てるから、早く着替えて来い」
「はあーい」
そう言って、田村店長と挨拶を交わし私は奥のロッカー室に向かった。
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