8章:日常【真琴】 (2/5)

「真琴さん、お疲れさまです。これから、愛莉ちゃんを面接に連れていってきます」


仕事が終わり、何時もの様に店のソファーにふんぞり返ってタバコを吸ってたら、可愛い後輩に報告された


「サンキュー。お前、やるなぁあいつが店でもっと、金落とす様になったら報酬やるよ」


「あざっす。じゃあ、お先です」


「あぁ。お疲れ」


売れないホストは、こうやって他の客を風俗に落としたりして紹介料や報酬を貰って生活する


まるで小判ザメだな


俺は、そうはなりたくない


タバコを吸い終わり、店を出てコンビニに寄り、飯や飲み物、雑誌を買って家に帰る


俺の家はタワーマンションの21階にあって、家賃も到底サラリーマンには払える金額じゃない


でも、中身は生活最低限の家具にコンビニ飯…地味な生活をしている


飯を食い終わり、溜まっている録画したドラマやバラエティーを観ながら、いつの間にか寝落ちする


これが俺の普段の生活


客が見たらきっと泣くか、どん引きされて切れるかだな