ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

10章:魔王 (1/8)

10章:魔王

10:00 PM

.『迷いの森ステージクリア!Congratulation!!』
.『亜美は宿屋に泊まり体力が全快した!』
       『金貨 −50枚』


    『亜美 Lv.33 HP 130/130』
    『経験値 0/4 金貨 47枚』

陸「いよいよここまで来たねぇ。亜美ちゃん」

亜「そうですね」

陸「亜美ちゃんの最後の
憩いの時になるだろーから、
好きなだけ休憩するといい。
小笠原君も、数十分後かには彼女は頭か
心臓を撃ち抜かれ、死んでしまうだろう。
今が一緒に過ごせる最後の時だ。
思い残す事、後悔する事の無い様に
伝えたい言葉や話しておきたい事などは
全部、吐き出しておいた方が良いと思うよ。
せっかくわざわざ来たんだから」

死刑囚に、最後の引導を渡す執行員の様な
冷徹な語り口で陸奥は吐き捨て、
取り出した煙草をくわえ、
ジッポーで点火を終えると背伸びしながら
照明を仰ぎ、それを煙で濁した。

聖「…奈倉…あの、俺さぁ」

亜「言わないで」

聖「………。」

亜「…何も言わなくて…いいよ」

聖「…最後まで、俺とは話したくもねぇか…」

亜「そういう事じゃなくて」

聖「………。」

亜「アタシは死なないから、小笠原君は
そんな事心配しなくていいの」

陸「死ぬよ」

亜「死なないわ」

陸「死ぬさ」

亜「死なない」

陸「ハハッ…なんでそんなに余裕なのかなぁ」

亜「自信があるから」

陸「クスッ。どうしてそんなに強気なのかなぁ」

亜「疾しい事なんて無いからです」

陸「亜美ちゃんは、何を
考えているのかなぁ。一体、
何を企んでいるのかなぁ」

亜「なーんにも考えて無いし、
企んでもいないですよ」

陸「…怖く無いの?」

亜「…もう逃げませんとは言いましたけど、
怖く無いなんて一言も言ってません」

亜美は、毅然とした態度で陸奥の瞳を
真っ直ぐに見つめ、笑顔で言い切った。

陸奥は鼻で笑い、黙って濁った煙を
吐き出し続けている。

陸「魔王の城。ラストステージ。
決してこれまでのよーには行かないよ。
分かってる?」

亜「はい」

聖「………。」




10:30 PM

陸奥が三本目の煙草を
気怠そうに灰皿に押し付ける。

亜「…吸い終わりましたか?」

陸「終わったよ」

亜「始めます」

陸「では…サイを」

『6』

陸「有効」

亜美は6マス進んだ。
70 /86

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

アミクエ ©著者:密

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.