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1章:捕獲 (1/9)

1章:捕獲

2010.07.20(Tues) 9:30 PM

高校二年になるゲーム好きな
奈倉 亜美(なぐら あみ)は、学校帰りに
自転車で街中のゲームショップを回っていた。

目当てのタイトルを探していたのだが、
希少でマイナーなゲームだったので
中古でもなかなか在庫がある店が
見つからなかった。

過去にプレイしたゲームが懐かしくなり、
またやりたくなって中古ゲーム屋を
巡った経験、あなたにはあるだろうか。

亜美もまた、そんな気まぐれな衝動に
駈られた一人だった。

小さな頃からゲーマー気質な彼女は、
昔やったRPGをふと思い出し、
堪らなく再プレイをしたくなった。

既に8件もの店を回り、
遥々離れた街まで来てしまっていた。

そろそろ疲れてきた亜美は、次の店に
無ければ諦めて帰ろうと思っていた。
夕闇も沈み、暗くなりだしてきている。

到着した9件目の店は通りから離れ、
商店街の路地裏を抜けた、
『ゲームショップ 胸キュン』と看板が掲げられた
さびれた感じの小さなゲーム屋さんだった。

いかにも品数の乏しそうな雰囲気に、
半ば諦めの思いで店に入ると、
亜美は陳列されたソフトを一つずつ目で追う。

亜(あ…あった! どら猫クエスト!!)

どら猫クエスト。通称どらクエ。
おひょんという名の化け猫が
悪の大魔王を退治する為に奮闘するという
コミカルながらにマイナーかつレアな
マニアックRPGソフトである。

奇跡が起きたともいえよう喜びに、
亜美は思わずソフトを手に取り、
カウンターへ持って行く。

すっかり遅くなり、閉店間際の
空気漂う店内に客は亜美一人だけ。

店「滑り込みセーフだねぇ。
もう少し遅けりゃシャッターが降りる所だったよ」

亜「すみません!でもコレ、
すごく探したんですよ。
もう8件も回ってきたから、
見つかって本当に良かったです!」

店「そりゃ良かったね。
遠くから来てくれてありがと。はいお釣」

お釣りを受け取り、財布を鞄にしまうと。
亜美は笑顔で店員に軽い会釈をし、
意気揚々とした気分で出口に向かう。

店「おや?お客さん、ハンカチ落としたよ」

亜美は足を止め、足元に落ちていた
白いハンカチを拾い手に取る。

亜「コレ、アタシのんじゃあないですねー。
落とし物じゃないですか?」

そう言って亜美はそれを店員に手渡す為に
カウンターへ踵を返す。

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アミクエ ©著者:密

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