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18章:不登校
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18章:不登校
私は新しい中学校が好きだったが、流石に次の日から学校へ行く気にはなれず、人生で始めて学校をずる休みした。
姉から渡された多めのお小遣いで、スーパーにお菓子を買いに行った。
大量に買った。
こんな時になぜ食欲が湧くのかと、自分でも呆れるくらいお菓子を食べ続けた。
時計が下校時間をさす頃、ようやく学校を休んだ罪悪感から解放された。
それでも落ち着かなくて、お菓子を食べる手を休めなかった。
姉は会社へ行っていた。
ここからは随分後から聞いた話。
姉は専門学校卒業後、母のいつもの強引な勧めもあり、生命保険会社に就職していた。
母と同じ保険の外交員になり、お祝いにとオジサンが保険に加入した。
そこに今回の事件。
姉は会社中に、母が起こした事件を知られてしまう事となり、退職した。
姉は今時髪を一度も染めたことの無い真面目な人だ。ピアスだって開けたことがない。
それにこの時まだ二十歳だったのだ。
私は凄く大人だと思っていたが、実際自分が二十歳になった時に改めて姉を尊敬し、感謝した。
会社で随分辛い思いをしただろう。
私に汚い部分は見せまいと、警察とのやりとりや、裁判のこと。全て姉が1人で動いてくれたのだ。
私は知らず知らずのうちにこんなにも守られていた。
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