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15章:三度目の結婚と事件 (1/3)

15章:三度目の結婚と事件

姉は高校生になった。
私は小学四年になった。

この頃には、母との生活に順応していた。

うちのお母さんは普通とは少し違う、と受け入れていた。諦めていた。

母はキャバレーで知り合った沢山のオジサンを私たちに紹介した。

美人で小柄な母が、女手一つで娘二人を育てているということが、オジサン達の同情を引いたらしい。
オジサン達は、私達娘の前で毎月沢山のお金を母に手渡していた。

そういうオジサン達は、決まって独身だった。
母は結婚詐欺まがいの事をしていたのだろうか?
今でも、何故あんなに沢山のオジサンたちが母にお金を渡してくれていたのかは謎だ。
私が見ていた限り、そのオジサン達と母に肉体関係はなかった。

母はそういったオジサン達と二人きりで会うことを避けていた。
夜遅い時間に呼び出されても、私を叩き起こして連れていった。

オジサンたちに媚を売り、現金を受け取る母の姿は何度見ても嫌なものだった。
しかし、オジサン達と会うときには、決まって私がひょうきんな役を演じ、場をなごませ、オジサンに懐いてるふりをさせられていた。
慣れっこになっていた。

そんな生活を続けているうちに、私もとうとう中学生になった。

私は部活に勉強に、毎日を謳歌していた。

中学一年の終わり、母に『紹介したい人がいる』と言われた。
いやな予感しかしなかった。

母は、二番目の旦那である私の父と離婚して以来、沢山の恋人がいたが、12年間独身を通してきたのだ。
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私が精神障害者になるまで ©著者:ネコ

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