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7章:新しい生活と母
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7章:新しい生活と母
母の運転する車は無情にも東名高速をひた走り、七歳の私と十三歳の姉は後部座席で無言だった。
大人の勝手な都合で環境が変わる。
私はこれから待っている新しい生活に不安しかなかった。
姉はどんな心境だったのだろう。
後から思えば、姉は私とは反対に、学園を出れたことに喜びでいっぱいだったのではないかと思う。
母親は、張り切っていたと思う。
外泊で泊まっていた一軒家に着くと、二階に立派な姉の部屋と、私の部屋が用意されていたからだ。
私はそれまで、同じ歳の一般家庭の友人の家に行ったことが無かった。
だから、小学生の一人部屋がどんなものか知らなかったが、一目見て小学生には十分すぎる程の部屋だとわかった。
可愛いカーテン。
ピカピカの勉強机。
真新しいベッド。
どうやって使ったら良いか分からないファスナー付の衣装かけ。
本が好きな私のための、小2向け絵本シリーズ全巻。
テンションが上がらない訳がない。
姉の部屋はもう少し広く、同様に家具が揃っていた。
初めて感じる種類のワクワク感。
これまで二段ベッドに煎餅布団を敷いて寝ていた私は、早速ベッドに寝転んでみた。
嬉しかった。
なぜか母にありがとう、という気持ちはなかった。
どこかで、これで私を学園から引き離した事を許してもらおうとしているのか、と子供の癖にひねくれた感情を持っていた。
母に対してはなかなか機嫌が直らない気難しい子供だった。
今なら言える。
お母さん、あの時はどうもありがとう。
この時、母は四十歳だった。
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