女子寮は6部屋に別れており、私とえみちゃんが入った部屋には私の姉がいた。
この時、姉は中学一年だった。当然姉は、私が自分の妹だと認識していた。

外泊で、母親の家に一緒に泊まり過ごしていたのに、私は本当に気付かなかった。

園のみんなが兄弟の様だったし、先生に
『ﾈｺちゃん、お姉ちゃんと同じ部屋になれて良かったね。』

と言われた時は本当にびっくりした。

姉と家族の絆が生まれるのは随分先になる。

話は戻り、女子寮での生活は幼稚舎のそれとは大きく違った。
部屋ごとに、中学三年生、二年生、一年生、小学六年生…と各学年の女の子が１人ずつ居て共同生活するのだ。