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2章:私という名のもとに
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2章:私という名のもとに
私は3女
私には二人の姉がいて一人の妹がいる
そして美術系の会社を設立して社長をしている父
経理をしている母
6人家族だ
母はお嬢さん気質で育ったのか、毎日優しかった
そして父も優しかった
父はお花が好きな人でいつも庭の睡蓮を大切にしていた
母は着物が好きな人で母の部屋は和風でいっぱいのいわゆる和風繊維で被われていた
どうして両親は私を「純子」と付けたのかな
数年先に母が寝たきりになってから聞いたけど
純粋に育って欲しかったんだって
お母ちゃんごめん
純はお母ちゃんと一緒で寂しがりやで世の中を理解できない、要するに純も世間とハズレた道を選んでたんだよね。
私はきっと家族からたくさんの愛情を受けていたはずなのに、私は人にそれを与えてあげれなかった。
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稲森純子の生涯 ©著者:マライア
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