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7章:新たな一歩
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エリの誕生日当日。
いつも以上にソワソワした様子の夏希を見つめ、バイトへと向かった。
今日は何だか私までソワソワしてしまっている。
きっと夏希は今日、エリに想いを打ち明けるだろう…。
そう考えると、ソワソワと落ち着かなかった。
夏希を応援しての事なのか…それは自分でも分からない。
「いらっしゃいませー」
いつもの様に注文を受け、笑顔で対応している…はずだった。
「…彩ちゃん、何かあった?」
常連さんが発した言葉に、動揺を隠しきれなかった。
「…え?どうして…ですか?」
「いや、さっきからぼーっとしているから。気のせいだったらごめんね」
私から視線を外し、また飲み直す常連さん。
常連さんの言っている事は間違いではない。
行きも、バイト中も、夏希がどうなったのだろうという事ばかりが気になっていた。
「…すいません」
小さく呟くと、忘れよう…忘れようと言い聞かせ、仕事を続けた。
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春夏秋冬3 ©著者:みるみる
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