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5章:桜の花言葉 (13/13)

「今の返事、保留にしてくれない?」

「…え?」

「いや、きっと断れるだろうなーって自分でも分かるからさ!…本当はさ、こんな焦るつもりはなかっ…いや、少し焦った時はあったけど…。この前さ、彩ちゃんがシェアハウスに後1年しか居ないって聞いて、ぼけっとしていられないなって思って…」


「…うん」

「だから…、返事は来年の1月1日まで保留にしてくれない?」


冬馬君の提案に、意図が分からず戸惑った。


「…それまで、僕の事好きになってもらえる様に頑張るから。友達としてじゃなくて、彩ちゃんの事好きだって知った上で…見てほしいんだ」

「…うん」

「勝手だなって自分でも分かってるんだけど…ごめん」

「ううん。ありがとう」


行きと同じ道程の筈なのに、帰り道は何だか違う景色に見える。


風に揺れ、ひらひらと舞う桜の花びらを見つめながら、来年の今…私はどうしているのだろうか。と、思いながらシェアハウスへの道程を歩いた。


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春夏秋冬3 ©著者:みるみる

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