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5章:桜の花言葉
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「僕、彩ちゃんが好きなんだ」
真っすぐ見つめる視線に耐え切れず、思わず地面へと視線を下げた。
全くそんな事を予想していなかった訳ではない。けど…改めて言われると、どうしていいのか分からず、言葉がなかなか出てこなかった。
「…とりあえず歩こうか」
歩み出す冬馬君に、慌てて私も止まっていた足を再び歩み出す。
「…あ…あの…」
「ああ、そうだ。ごめん…もう1つ!卑怯なお願い…していいかな?」
「…え」
絞り出す様に答えを出そうとした私の言葉を分かっているかの様に、冬馬君は言葉を遮った。
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春夏秋冬3 ©著者:みるみる
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