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10章:告白 (2/4)

しかし、それから5日ほど冴子と連絡が取れなくなった。


電話をしても留守電だし、メールの返信もない。


まさか、俺を裏切ってバックレるつもりじゃなかろうな?


イライラしていたが、その翌日、冴子からメールがあった。


『ずっと連絡しないでごめんなさい。中央病院に入院しています。明日には退院出来るからまた連絡します』


入院??


なんだ?
盲腸かなんかか?


病名を言わないなんて間が抜けている。


明日には退院と言っていたが、俺はその日の夜に見舞いに行く事にした。


冴子の名字は聞いていたので、行けばすぐに会えると思っていた。


受付で聞いてみると、なんと冴子はICUにいるという。


関係を聞かれて、俺はとっさに弟ですと言った。


ごく近い肉親でなきゃ面談出来ないと聞いた事があるからだ。


なんで集中治療室なんかに.....。
そんなに重症だったのか?


案内されてベッドに行くと、冴子は上半身を起こした状態で目を閉じていた。


眠っているのか.....?


「冴ちゃん?俺だよ」


声を掛けると、冴子はゆっくりと目を開けてこっちを見た。
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桜の木の下で ©著者:僚

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