ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

9章:転落 (8/8)

「俺、もうどうしていいか.....」


「とりあえず少し時間を頂戴。携帯は昼の仕事もあるし、何とかしないといけないわね」


そう言うと、冴子は鞄から財布を取り出した。


「幾らなの?」


「.....4万円」


冴子は黙って4万円を俺に差し出した。


「今夜の飲み代とそのお金は、今月の家賃にするはずだったのよ」


冴子は肩を落として呟く。


「ごめん....ここまできたから隠さずに言うけど、毎月20日に兄貴に5万円返さなきゃいけないんだ。携帯代だって4万円かかる。公共料金も全部で大体2万円だし、その他にも食費がいる....でも、俺は家賃と養育費しか払えないんだよ」


冴子に押し付けるのは可哀想だけど仕方ない。


だって、俺の事愛しているんだろ?
大好きなんだろ?


「兎に角、お店にもどりましょう。その前にどこかで化粧を落とさせて」


コンビニのトイレで身支度を整え、俺達はやっと店に戻った。


マネージャーから怒涛のお叱りを受けたが、冴子に全てを話した事で俺はすっかり気が楽になっていた。


冴ちゃんならきっと何とかしてくれるさ。
いつもそうだもん。


ね、今回も頼むよ、冴ちゃん.....。


40 /103

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

桜の木の下で ©著者:僚

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.