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9章:転落 (7/8)

「ねえ、英司、お店で心配してるわよ」


その通りだ。


もう、小一時間も『MOON』の周辺を歩き続けている。


「英司?!お店からはあなたに連絡出来ないのよ?!」


珍しく強く冴子に言われ、俺は路地裏で立ち止まり振り向いた。


雨に打たれて歩いたせいで、冴子は髪も化粧も崩れていた。


「いつもそうだ!携帯がちょっと止まっただけでアンタはそうやって怒るんだ!」


「どうしたのよ。話ってそんな事じゃないでしょう?」


冴子はじっと俺の目を見つめている。


「あああああっっっ!!!」


俺は頭を抱えて絶叫し、目からは涙が溢れ出た。


「落ち着いて」


冴子は子供をあやす様に優しく背中をさすって言った。


俺は、事の次第を全て話した。



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桜の木の下で ©著者:僚

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