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5章:夏希の誕生日
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「私…春さんの事が好きでしたー!!!!!!!」
決意表明かと言う程、大きな声でいきなり告白した私に、春さんも夏希も冬馬君も目が点になっていた。
「あ…彩ちゃん」
少し間があり、話だす春さんを遮るように話を続けた。
「ああ〜!いいんですいいんです!好きな人いるんですよね?知ってます!いいんですいいんです!ただ…ただ…想いを伝えたく…って…うわーん」
いきなり泣きだす私を、冬馬君が駆け寄り、頭を撫でた。
「彩ちゃん、気持ちは嬉しいよ。ありがとう。でもね、彩ちゃんの言う通り…僕には好きな人がいるんだ。だから彩ちゃんの気持ちには答えられない。ごめんなさい」
春さんの言葉は、酔っている私の頭の中でもちゃんと理解出来た。
そして、もやもやしていた気持ちは、きっぱり断ってくれたお陰で無くなった気がした。
簡単には忘れる事は出来ないけど、いつか忘れられて、新しい恋が出来るだろうか。
散々泣いた後、私の記憶はここから途絶えた。
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春夏秋冬2 ©著者:みるみる
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