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9章:精神破壊へ
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カラオケの途中で記憶は曖昧になってきて、気がつけば家に帰ってきていた。
しばらく泣き崩れたあと、やっと決意が固まった。
辞める。
もういい。
もう潮時ってことだ。
こんなに追い込まれて、それでも下手にでてまで働き続けるほど私はバカじゃない。
春名さんへのこだわりを捨てなければクビだなんて、上等じゃん。
こっちから願い下げだわ。
そんなお店で働き続けることと引き換えに春名さんへの想いを封印するなんてバカバカしい。
そんな軽々しい気持ちで好きになったわけじゃない。
泣きながら春名さんにメールを送った。
【もう辞めるから。
ここまでなにもかも私だけが悪いような言い方されてまでしがみつく気なんてさらさらないよ。
とりあえず、小島さんが間に入ったのは小島さんの独断だから。
私は直接店長と話してもよかったのにそれができなかったから、店長のアドレスだけ教えてくれる?
言いたいことだけ言って辞めたいから】
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