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13章:猫の子はもちろん猫。
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テント集落に着くとちょうどおっちゃん達は焚火をしている最中で私の顔を見てはみんな口々に
「よかった!元気に戻って来れてほんまによかったなぁ!」
と喜んでくれた。
シゲやんや牧さんは
(牧さんは仲良しおっちゃんのひとり)
泣きながら抱きしめてくれて
「ほんまおかえりやで…」
って言ってくれて私も一緒に泣いてしまった。
やっぱり私の居場所はここだ。
この時再確認出来たしとても安心した。
実は
「退院したら引っ越しして西成を出ようと思う。」
とシュウ君に言われた事があって絶対に嫌だったから何度も反対した。
隣の区なら近いしいつでも遊びに来れると説得されたが嫌で嫌で堪らなかった。
あんな目にあっても私は西成から出るという選択肢は一切無かった。
西成が大好きだしみんなが大好きだ。
なのに離れなきゃいけないなんて納得いかなくて結局シュウ君が折れてくれてこの話は無しになったのだが、本当にまたここで生活出来る事が嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。
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大阪府西成区で過ごした28年。 ©著者:オコジョ
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