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2章:団地っ子
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家には昨日の女の人はいなくて父だけだった。
特にどこに行ってたかも聞かれずに父は無言だったので、私も特に何も話さなかった。
こうして父とはほとんど話す事が無くなって、父と話す事が無いとスロバキア語を話す事も無くなるので、変わりにシュウ君や他の子達が話していた英語を教えてもらいなんとか話せれる様になっていた。
相変わらず家では女の人が来た時は夜中に追い出されるというのが続いていたので、その度にブルーシートテントのおっちゃん家に泊めてもらい、そこで日本語というか関西弁を教えてもらった。
初めて覚えた関西弁は
「これ、なんぼや?」
でした
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大阪府西成区で過ごした28年。 ©著者:オコジョ
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