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3章:“優太”の存在 (2/2)

“付き合う”


“恋人”


“恋愛”



…どれも優太がいてくれるから使える言葉だ。 

優太が友達から恋人になってから1年が過ぎた。 

お互いの休みの日は泊りで遠出をした。 
桜を見に行ったり、ブドウ狩りや、サファリパーク、海に行ってバーベキューをしたり、温泉めぐり…長い連休がとれた時は新幹線で関西まで行った時もあった。


旅行で疲れればすぐにイライラしちゃう自分にあの頃の私は隠しもせずに、そのまま優太にぶつけていた。 




「…どうした?沙羅?疲れたか?」


無言でこっくりと頷く私を見て優太は自動販売機でジュースを買ってきてくれて、優しい笑顔で言ってくれた。 

「…宿に帰ったら、足マッサージしてやるからそんな顔すんなぁ〜!なっ?」

優太は暖かく体のわりには大きな手で優しく手を繋いで歩きだした。


自分だって疲れているはずなのに私の荷物も嫌な顔一つせずに持ってくれる。 
私のワガママを優しく受け止めてくれる。 


私は胸がキュッとなり優太の腕に思わず飛び付いた。 

「…ぉわッ!なんだよ沙羅〜さっきはしかめっ面だったのに今度はニタニタして〜。…マッサージの意味間違えてんじゃねーぞ?」

『あほか!』


優太の太もも辺りに軽く蹴を入れて、走りだす。 

『宿まで競争!負けたら罰ゲーム!』

「負けねー!」

優太は変な顔をしながら全速力で迫ってくる。 
しかも速い。 
私は笑いすぎて足が上手く動かずに簡単に追い越されてしまった。

「…ハァッ…ハァッ…やべ〜肺がいてぇ〜」

私達は夜の温泉街でシラフなのに学生のように笑い転げていた。 


優太の本当に楽しそうな笑顔が私の胸を熱くさせる。
優太と一緒にいると、本当に楽しくて… 



…私の優しい優太…。 

…“ずっと”なんて言葉、実現するのって難しいかもしれないけど…

…優太とは、ずっと一緒にいたい…。 

と星いっぱい輝く夜空を見ながら、誰にでもなく祈った。
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きみの名を呼ぶ ©著者:金木犀

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