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2章:友達の境界線 (5/5)

「…昨日のコト覚えてんの?」

『…優太が私を元気づけるために下手なEXILEを1人で歌ってたコト?』

優太は洗い物をしながらジトッとした目で私を見て、不貞腐れたように、 

「ちげーよ。つか下手は余計だ。ダンスまでやってやったのに。
…そーじゃなくて。」

「…こ。」

『こ?』

「…こ…」

『こ?』

「こ…」

『にわとり?』 

洗い物を終えた優太は、ピッと指を弾いて水をかけてきた。 

「あほか!告白だよ!こ・く・は・く!!」

私はポンッと手を叩いて古くさい動作をした。 

『…なるほど!だから優太うちに泊まったんだ!』


「えぇっ!?覚えてねぇの??」

優太が大きな瞳をさらに大きくして、信じられないと言った表情になったので、私は笑いをこらえきれず吹き出した。


『…ヒヒッ!アハハ!ウケル〜!優太の今の顔!

嘘だよ!ちゃぁんと覚えてるよ〜!』

優太は笑い転げてる私に無言で近寄り、後ろから羽交い締めにして脇をくすぐってきた。

『ギャーッ!やめてやめて!ゴメンッてば!アハハ!』

しばらくこうやって戯れていると、優太はくすぐる手を止めて後ろから私を強い力で抱き締めてきて、私の耳元でそっとつぶやいた。


「…よかった。」














あぁ…



“幸せ”って言葉があってよかった。 



幸せ。 



本当に幸せ… 








だった…。 



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きみの名を呼ぶ ©著者:金木犀

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