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3章:涙の誕生日
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3章:涙の誕生日
凛は貯めていたお金を持って、知也が長年欲しがっていた時計を買った。
そして知也の誕生日の二日前になった朝の登校時に
思い切って、話を始めた。
凛「明後日、誕生日だね
」
知也「そうだった」
凛「知也は、私よりも早く大人になれるんだね」
知也「大人か??」
凛「入学した頃に、卒業迄には、カッコいい大人になっていたいって…それで時計が似合う大人になりたいって…」
知也「あ〜覚えてる。今でもそう思ってる」
凛「私はそうなってると思う」
知也「なんだよ。今日に限って変だぞ」
凛「…小学生からいっしょだからわかるの」
知也「お前は相変わらずだもんな」
凛「あたしはいいの」
知也「わりぃわりぃ。でも誉めてるんだ」
凛「明後日、何か用事ある?」
知也「なんで?」
凛「天気いいみたいだから、遠足みたいな事したいなって…」
知也「あははは」
凛「…」
知也「いいよ。お前に誘われるなんて、これが最初で最後かもしれないし」
凛「ホント??じゃ〜朝の10時に○○公園で待ってる」
そうして2人はデートの約束をしたのだ。
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四月の雨 ©著者:マツリ
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