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10章:〜天秤〜 (2/139)



未歩は夢の中で、いつか翔と見た桜の木下で、桜の花びらに包まれながら、翔の腕に包まれ寝転がっていた。


それがあまりにも暖かく気持ちが良くて、まるで天国にいるかの様な気分だった。


二人で時折、顔を見合せ笑い合うと、翔が未歩のオデコや瞼にキスをして、未歩が照れながらもそれを返す。



「・・・翔さん、本当にありがとう・・・私、翔さんの事が・・・・・・・・」




・・・・好きです。


そう伝えようと思った時だった。


一瞬にして辺りが真っ暗になり、暖かかった空間は、暗く冷たい空間に変わる。



未歩は自分を包んでいた筈の翔の腕を、暗闇の中、手探りで探す。


やっと見つけた翔の腕は、先程とはうって変わって、まるで氷のように冷たかった。



未歩は、その手を手繰り寄せる様に翔の元へ行くと、小さな光が差し込み、そこには目を固く閉じた翔の姿があった。


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X ©著者:百合蝶

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