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7章:〜疑〜
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その日から未歩は、数日間またXでの軟禁状態になった。
毎日Xに出入りする人々からお金を受け取ったり、時には渡されたお金を渡したり。
薬を分ける作業もやらされたりもした。
昼、夜関係なく盛ってくる奴等の性欲を晴らす人形にもなった。
そんな日々の中で、未歩は春菜との話で少し湧いた希望もどんどんと薄れていった。
あれから、春菜がXに現れる事はなく、未歩は無理だったのだろうと、自分の中で少し諦めていた。
かといって、自分1人ではいい解決策など見つからず、考えれば考える程わからなくなり、未歩の心はどんどんと押し潰されていった。
唯一の心の救いは、1日に何通か届く、翔や結実からのメールだった。
もちろん、電話もきたのだが、いつ誰が入ってくるかも分からないXで電話に出るのは怖くて、いつも何かといい訳をつけて、直ぐに止められるメールにしていた。
翔と連絡をとるのは、バレた時の事を考えると未歩にとっては恐怖だった。
だが、恐怖と同じく沸き上がってくる、
"話したい、繋がっていたい"
という気持ちを消せずに、バレない様に、たまに風呂に入る為に帰らせられる家やXに誰もいない所で、一通ごとにメールを消しながら連絡をとっていた。
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