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6章:〜偽り〜 (2/104)






未歩が目を覚ます一時間程前、隼人は未歩の隣で目を覚ました。



隼人は隣に眠る未歩を見ると、無表情のまま立ち上がり、自分の服を着て部屋から出ていった。




まだ酒の残る体とガンガンとする頭痛で気だるいまま、車に乗り込むと"X"へと向かった。




"X"へと戻ると、正樹が笑顔で隼人を出迎える。

正樹「はやっちゃん、おっかえりぃぃ〜
昨日の夜、どっか飲みに行ったんでしょぉ?
何処にいたのぉ?」


正樹が不思議そうに隼人を見つめるが、隼人は無視をしたまま、冷蔵庫から水を取り出し、正樹とは反対側のソファーにドサッと腰を下ろした。



正樹「・・・なぁに?機嫌わるい?」



正樹は困った様な表情で隼人を見ると、隼人はゆっくりと顔を上げ、正樹を睨む様に見た。



隼人「・・・うるさい」


正樹「・・・ありゃりゃ、ご機嫌斜めなのね(笑)
怖いから黙りまぁす!!」




正樹がふざけた様にいいながら、ソファーに寝ころがると、隼人がペットボトルを持つ手が目に入った。




正樹「・・・・・・なに?
まさか・・・はやっちゃん、未歩と一緒にいたの?」



正樹は嫌な汗をかきながら、引きつった表情で隼人を見つめる。


隼人「・・・・・」



正樹「・・・なに?それとも、その手の甲は、猫にでもひっかかれた?」


何も答えない、隼人に正樹はよりいっそう顔を引きつらせて問い詰める。


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