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3章:高校2年
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俺は、あやなに
『もう一回抱きしめていい?』
あやなは少し舌をだして笑った。
俺は抱きしめながら、
『ずっと好きだったんだ。付き合ってくれない?』
とぎゅっとした。
あやなは俺からゆっくり離れて、俺の目を見ている。
しばらくして
あやなは「一ヶ月考えさせて」と言った。
下で親父が
「キョウ早くしろ!」と叫んだ。
二人で親父の車に乗ってから学校の近くで下ろしてもらうまでは一言もしゃべらなかった。
あやな「おじさん、ありがとうございました!」とぺこりと頭を下げそれをバックミラーで親父は見ていた。
そしてあやなが「キョウ君じゃあまたね!って一緒の学校だからまた学校でね!」
と朝の陽射しがあやなを照らした。
あの陽射しがやけに眩しかったんだよな。
昨日の夜の出来事が嘘だったみたいにさ。
俺はあやなが同じ制服に溶け込んでいくのをずっと
見てた。
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