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7章:明日も美しく…
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7章:明日も美しく…
『…ッッ!おばあちゃん…!!』
そのお墓にはおばあちゃんの名前、静江と彫られていた。そしておばあちゃんの名前の上には…
娘さんであろう…
明日美…享年二十三歳と彫られていた。
私はあふれ出る涙を止められずに、その場にしゃがみこんだ。
『…おばあちゃん…!私ねずっと言いたかったの…おばあちゃんに会えて…良かったって…いっぱいありがとうって…』
泣きじゃくる私の頭に柔らかな暖かさが伝わってきてまるで、おばあちゃんが頭を撫でていてくれているようだった。
…そして…
「…明日美ちゃん…ありがとう…」
と声が聞こえた気がしてハッと顔を上げたがそこには誰の姿もなかった。
―…ニャァニャァ〜…―
クロは私の傍にちょこんと座っていた。
私は小さく笑って、クロに会ったら付けてあげようと買っておいた赤いリボンがモチーフの鈴がついた首輪をつけてあげた。
―…ニャァニャァ…―
『…クロ…ありがとう…』
クロは気に入ったのか、鈴をチリチリ鳴らして私の足元に擦り寄り、
―…ニャァ〜…―
と、ひと鳴きすると優雅な足取りでどこかへと行ってしまった。
私はもう一度おばあちゃんのお墓に向き直り手を合わせて瞳を閉じた。
そして次はお花を持ってこようと心の中で呟いた。
『―…じゃぁ…おばあちゃん。またくるね…』
私はすうっと息を吸い込むと金木犀の甘く澄んだ香りで胸いっぱいになった―…。
これからもいっぱい辛い事悲しいことあると思うけど…明日も美しく、生きていこうと心に誓った…
…………………………………End
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