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10章:【幾億の花弁に】 (9/9)


「レイラ‥」

なおも僕は走る。



丘へ辿り着き、下を見た瞬間だった。



ふわりと風が吹き上がる。



幾億もの桜の花弁が下から吹き上げ


優しく僕の頬を撫でた。


幾億もの花弁が丘の上の空を舞う。

教会を桜色に染め上げた。


そして、
またレイラの柔らかな香りがした。
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GHOST ©著者:ハラミ。

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