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9章:−2つの心− (13/13)


kitchenに行って、簡単に炒飯とワカメスープを作った。あとは漬物ね。



アタシ『ケンジー。出来たよー。』


ケンジ『旨そうアリガト』





本当に旨そうに食べてくれた。




ケンジ『こーゆう簡単なもんてなかなかうまくいかなかったりするよな。愛希天才


アタシ『褒め過ぎこれしか作れなかったら最悪だね(笑)』




食べ終わって洗い物をする。
ケンジはリビングで新聞を読みながらテレビをつけてる。




結婚したらこんな感じなんだろおなあ…。




…。




ハッ
今夢見る少女だったじゃん。びっくりした。




アタシ『部屋行ってて良いよ。アタシ支度するし。』


ケンジ『今日どこでナナセと会うの?』


アタシ『渋谷あたりかな。うろちょろして疲れたらご飯食べてナナセんち行く感じ気になる?』


ケンジ『ならない事はないけどね。俺は何してよおかなあ。』




あたかも女子で出かけます、みたいな服装は…と。




タートルのセーターにデニムをブーツインして、ピーコートを着た。





ケンジ『良い子ちゃんファッションじゃん


アタシ『ケンジが好きな感じでしょ?』


ケンジ『わかってるねえ


アタシ『まあねえじゃあ行って来るね』




身体中にキスマークがついてるし浮気される心配はないって感じだった。


そんなの…。
相手が彼氏いる事知ってるとしたら、屁でもないよ。




でも、なんか胸騒ぎがした。気のせい?






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