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4章: 【forbidden lover】
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4章: 【forbidden lover】
《4:30》
「ねえ、聞いてほしいんだ?」
長いキスが終わりビールを一口飲むと梓は話を始めた。
「来てくれた店(キャバクラ)アズ初出勤って言ったじゃん。
先週まで池袋の店に居たんだけどね、そこのお客さんとつき合って2ヶ月前に別れたんだ。」
俺は黙って頷いた。
「その人42才だったんだけど(当時梓は21だった)
うーん、上手く話せないなぁ。」
そう言って携帯を取り出し受信メールを見せた。
『死ね』の文字が画面いっぱいに並んでいる。
そんなメールが50通以上、中には恨み事が書いてあるメールも…。
着信はそいつの名前で埋め尽くされている。
「これだけじゃなくてマンションのインターフォンを夜中ずっと鳴らされたり、昼間は管理人が居るから大丈夫なんだけど…。」
「警察には?」
「相談したけど直接の被害があるわけじゃないからどうしようもないって…。」
警察はいつもそうだ。直接の被害があってからじゃ遅いのに。
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