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4章:レンとハヤト (2/7)

えりなの話を一通り聞いた私は、ひとりでは判断が鈍ってしまい、間違いを起こしそうだったのでハヤトに助けを求めた。


考えると同時くらいでハヤトに電話をしていた、と言った方が正しいだろうか。



ハヤトは私と同じように、えりなのことを本当に心配していた。


私よりえりなの方が、お店には先に通っていたわけで、ハヤトもえりなのことは良く知っていたし、私がハヤトを指名するようになって相番も増えて、よりえりなと会話する機会も増えていった。


ただ、ハヤトはレンと特別親しいわけではなかった。

ハヤトは東京に上京してすぐにホストになった。つい最近の出来事でまだホスト歴は1年足らず。

年だけは無駄にくっていて、今29だ。見た目は23、4に見える。



それに比べ、レンは17の時からホストの世界で生きてきて、今は24だ。ホスト歴は既に7年というベテランの域だ。



レンは一匹狼的なタイプで、ハヤトはその逆だ。輪の中心にいて、ワイワイやりたいタイプなのだ。



そんな2人は、お互いに一線を引きつつ上手くやっていたように思う。

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