「もう子供じゃないんだから」
良くあるセリフ
高校卒業後、2年間ニートをしていた。
二十歳という節目だからか、親がうるさい。
何でもいいから働けと言うのでホストになろうと思った。
ニートだったから、源氏名はニイトと決めていた。
とりあえずの面接兼体験入店。
代表との面接。
「誰かに何かをあげる方ともらう方、どっちが良い?」
ニイトは迷わず、もらう方と答えた。
「笑わせる方と笑われる方、どっちがいい?」
もちろん笑わせる方と答えた。
「スーパーでトマトを買うか、自分で育てるか、どっちがいい?」
育てるのは大変なので、買う方と答えた。
「うん。そうだよね。全く俺と一緒だね。自分の物あげたくないし、笑われたくもない、トマトを手に入れるのに莫大な時間をかけるくらいなら、言いすぎかもしれないけど、一生トマトを食べれなくてもいい。…一緒だし、普通だとも思う。けどさ、この矛盾が分かるかい?」
言っている事が、全く理解できなかった。
代表は続けた。
「もしキミにやる気があって、努力して売れた時、もしくは、何らかの理由があって辞めなければならない時…その時はこの矛盾を理解できている事を願うよ。」
「答えは自分でって事ですか?」
「う〜ん…迷うんだよね。未だにこの答えをすぐに教えて良いものか、自分で導き出してもらった方がいいのか?」
ニイトはそれ以上聞かなかった。
今日、ニートがニイトになった。
良くあるセリフ
高校卒業後、2年間ニートをしていた。
二十歳という節目だからか、親がうるさい。
何でもいいから働けと言うのでホストになろうと思った。
ニートだったから、源氏名はニイトと決めていた。
とりあえずの面接兼体験入店。
代表との面接。
「誰かに何かをあげる方ともらう方、どっちが良い?」
ニイトは迷わず、もらう方と答えた。
「笑わせる方と笑われる方、どっちがいい?」
もちろん笑わせる方と答えた。
「スーパーでトマトを買うか、自分で育てるか、どっちがいい?」
育てるのは大変なので、買う方と答えた。
「うん。そうだよね。全く俺と一緒だね。自分の物あげたくないし、笑われたくもない、トマトを手に入れるのに莫大な時間をかけるくらいなら、言いすぎかもしれないけど、一生トマトを食べれなくてもいい。…一緒だし、普通だとも思う。けどさ、この矛盾が分かるかい?」
言っている事が、全く理解できなかった。
代表は続けた。
「もしキミにやる気があって、努力して売れた時、もしくは、何らかの理由があって辞めなければならない時…その時はこの矛盾を理解できている事を願うよ。」
「答えは自分でって事ですか?」
「う〜ん…迷うんだよね。未だにこの答えをすぐに教えて良いものか、自分で導き出してもらった方がいいのか?」
ニイトはそれ以上聞かなかった。
今日、ニートがニイトになった。