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ソンザイ

完結

【小説概要】お金?女?プライド? 欲がなければホストには向いていませんか? 存在価値はありませんか? ※フィクションです。

  • 小説ID:30293
  • カテゴリホスト関係
  • ページ数:2ページ
  • 連載状況:完結
  • 総閲覧数:2,013件
  • しおり数:58人
  • レビュー:1件(5.0)
  • 作成日:2012年3月6日
  • 更新日:2012年3月6日
夢がないわけでもない。



死んだ父が誇りを持っていた不動産の仕事をしてみたい。



ただ別に、今すぐどうこうという話でもないから興味本位でホストをはじめた。



彼女はいない。
仕事に支障をきたす気がするからだ。



しかし、いらないわけでもない、結婚願望もある、子供も欲しい。



お客様もそこそこはいる。
初めてから一年半でNo.に入ったのは一度だけ。


No.に興味はない。




ワタルは自分のホストという仕事に疑問を持ち始めていた。



特に欲しい物がない。



給料は生活できるほどあればいいし、別にイイ女と出会いを求めてるワケでもない。

No.にこだわりもない。



自分はなぜ、ホストをやっているのか。



自分がなぜ生まれてきたのか、自分は果たして必要な存在なのかを考える時は、誰しもあるだろう。



ワタルの本名はマサヒコで、マサヒコは中学二年の頃、その事について真剣に悩んでいた。



何億という精子の中から自分が選ばれた理由

当然、精子の頃の記憶などない


自分の意志とは関係のない所でいつの間にか自分が選ばれ、悩み苦しみ、いずれ訪れる死への恐怖と隣り合わせに生活を強いられる事。



全てが嫌になり、仮病を使って学校を休んだ。



両親が仕事に行き、誰もいなくなった家の中で一人考えた。



イライラが最高潮に達した時、マサヒコは部屋に飾ってあった…小学四年の夏休みの工作で、県の優秀賞をとった作品を、床に叩きつけて破壊した。



存在と価値が不安で分からなくて、自分が生きているのは害なのではないか?自分が死んだ方が、地球規模で見ても温暖化問題に僅かでも貢献できるのではないか?



大切にしていた物を自らの手で壊した瞬間、ちっぽけだった自分が世界の中心にいるかのように高揚した。



寝て起きて、散らばった破片を拾い集めた時、もう元には戻せないと悟った。



壊すのは簡単だが、何もないところから何かを造るのは大変だと再認識した。



マサヒコはもうそれで悩む事はなかったが、もう一人の…ワタルの方で同じ悩みを抱えた。



自分はこの店に必要か?
存在価値がないのではないか?

レビュー (平均評価5.0) 1件

1評価: ★★★★★
引き込まれた作品でした
投稿者:

はらうたさん

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ソンザイ ©著者:kakeru

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