夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
-book.hostlove.com-
ホスラブ小説
ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!
作者ニュース詳細
メニューを閉じる
ホスラブ小説ホーム
あなたのしおり一覧
小説総合ランキング
ピックアップ作品一覧
昨日の閲覧上昇作品
作品評価ランキング
カテゴリ別ランキング
作者別ランキング
新着作品から探す(カテゴリ別)
みんなのレビュー
みんなの作者ニュース
みんなのファン登録
小説を作成
作者ログイン
小説ご利用ガイド
サイトニュース
七斗
さん
トップ
ニュース
作品
名簿
金曜日の☆みぃ☆さんへ
2012年11月09日
「七㌧、ランチはやっぱりお寿司にする? せっかく銀座に来たから“久兵衛”かな」
「☆みぃ☆、もっとレアな店に俺が案内する。会わせたい友人も呼んでいるんだ」
つい☆みぃ☆の手を引いてしまった。俺の女神。優しくて秀麗な女性。いつもーーずっと長く俺を見守ってくれている。ありがとうな。以前急に連絡を取らなくなった事もあった……本当にごめん。
「おっと! いけない。ミセスだったね☆みぃ☆は」
解っているくせにわざと言う。俺は☆みぃ☆を銀座“魚治”に案内した。一、二階ともカウンターのみの一流の鮨店だ。
「今日は二階だよ……二階はね」
魚治の二階は、一般客は入れない。店が認める、選ばれしひと達のみが肩を連ねる。
「おまたせ」
七斗が着物に羽織姿の若い男性に声を掛けた。
「☆みぃ☆、こちら歌舞伎俳優の田原新右衛門。もうすぐ十二代、仙太郎を襲名するんだ」
「わぁ! はじめまして! もちろん存じ上げています。お会い出来て嬉しいです」
そこはかとないオーラを漂わせたその俳優は、にこやかに挨拶をした。
「新右衛門です。七斗とは、ずっと飲み友達。いや、腐れ縁?」
「おい、ひどいな。俺はお前を尊敬してるぞ。実力でよくここまで……」
「そうなんですね……ん……顔色が余り良く無いんじゃないですか?」
☆みぃ☆が控え目に言う。
「俺も心配してるんだけど、こいつ大丈夫の一点張りでさ」
「いいんだよ。俺のことは。さぁ、七斗、今日はご馳走してくれるのかい? 綺麗なご婦人だね。そうだ、良かったら襲名公演を見に来て下さい」
チケットを二枚差し出した。
「いいんですか。え? それも初日の昼の部? 行きます、ね、七㌧!」
「あ、俺は完売だったから他の日のチケットを買ったんだけどーー初日は嬉しいなぁ。また☆みぃ☆ともデート出来るし」
「そうか。揃ってぜひ来てくれな」
新右衛門は目力熱く、何かを伝えたそうに二人を見詰める……
お絞りが出て、笹の葉がすっとカウンターに敷かれた。
「何か切りましょうか。お飲物はビールで宜しいですか?」
居住まい正しい板前が、ツケ場から三人に声を掛けた。
ーー終ーー
この作者のニュース一覧へ
作者ページトップへ
しおり一覧
小説を探す
小説を作成
作者ログイン
夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで
全ての機能が利用できます!
http://book.hostlove.com
[ホスラブ小説]
広告募集係り
Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.