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6章:別れ (1/1)

6章:別れ

少し戸惑う気持ちがあったが

私は彼女に声をかけてみた


彼女は私を見て
「誰…?」と言った。

その反応にショックだった私は席を離れた


もう私と話したくないのかなぁ…

自分のこれまでの彼女への関わりを振り返った


反省した


私は、お会計を済まし、彼女の席をみた

彼女もちょうど私の方をみていた
そして軽く会釈をしてきた

私は少し嬉しかった

しかしこれ以上話しかけることはしなかった



店の帰りに私の担当からいろんな話を聞いた


恵はあれからソープで働いたが体調を壊し、すぐに辞めたそうだ

そしてその後、川口にある外国人女性が働くような売春専門の宿に紹介されたらしい。

そこは、日雇いや家の無いようなお客が来る所らしく、低料金の店でかなりハードなサービスをする所らしい…

シラフで働ける女性は少なく、ほとんどが薬を使用して心を殺して働いている事も聞いた


かなり酷い状態だと知った

恵の担当は、かなりの額の借金をしているらしく全てギャンブルが原因らしい

恵は店だけではなく、担当の借金返済のために働いている

私は帰り道、泣いた。



自宅に着く頃に恵から思いがけなくメールがきた


「声かけてもらったのにごめんなさい」

たった2行のメールだった

私は即座に返信したが、返信は無かった。

その後、アドレスも番号も使用されなくなっていた


もう会うこともないかもしれない

そう思うと彼女が心配でならない


母親に捨てられ、父親に暴力を振られ、身寄りもなく辿り着いた歌舞伎町

たった一人信じたホストに騙され

恵はどれだけ苦しんでいることだろう…




この物語は一部内容を変えて書いています
でももし恵が、偶然これを読んで、私に気がついたら連絡してきて欲しい


愛を求めているなら、他にも方法はあるはず

あなたがその気になれば、やり直しは必ずできるから


私は待っているから…



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彼女を風俗に売ったホスト ©著者:coco

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