大阪の彼とは毎日連絡は欠かさない。
夜の世界に入り込んだ私は少しでも彼と近づけているのか？彼は私を育てているのか？不安ばかりになる。会いたいけど彼は本当の私の顔をしらない…
今だに本当の事を言いだせないまま2年がすぎていた
歌舞伎でも担当が出来て何度も騙され何度も傷ついている。全ては彼を忘れる為。でも私なんて誰も相手にされない…
私はエースにもなっていた。もう会いたくて我慢できなくなって…
私は大阪に行く事を決めた。おもいっきりお洒落をして少しでも近づけるように水商売にしか見えない服装、髪型で。
私は新幹線に乗った。
その時は子供の事も家の事も頭になかった。
本当に一人の女になっていた。大阪に着いて私は彼に連絡をした。彼は慌てているのと驚いていた。
ホテルで彼と待ち合わせした。緊張して死んでしまいそう。だって私の顔を知らないんだもん。
2年も黙っていて嘘をついて怒るだろうな…
いろんな事が頭によぎる。追い返えされる事…
もう連絡とれなくなる事…別れなければいけない事…
もう覚悟は決まっていた。
待ち合わせまであと30分私の人生もこれで終わりだと思っていた。