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2章:旅立ちの朝
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2章:旅立ちの朝
朝といっても常に暗いこの砂漠に、悲しみと共にその暗さを増した朝が訪れた。
長いこと病床に伏せていたトリッシュの母親が、ひっそりと息を引き取った。
トリッシュの父親はどうしたかというと、トリッシュが生まれてすぐに流行り病で既に他界していた。
これで誰一人と身よりのいなくなったトリッシュは、泣きじゃくっているだろうと、姿を探したが見当たらない。
はてさて、どうしたものかと考えているとトリッシュは両手から溢れんばかりの花を抱えていた。
「ただでさえ喪服なんて質素で地味だから、せめてお花でたくさん飾ってあげようと思って。
母さまも最後まで女として送り出してあげないと、浮かばれないわ」
これが天涯孤独になった少女がいう言葉だというのか?
我が耳を疑った。
村の女たちとトリッシュは、葬儀の準備をしていた。
女の葬儀に男がいちいち顔や口出しをしたりしないものだが、わたしはトリッシュの様子が気になり、ちょこちょこと覗いていた。
しかし、そんな心配は余所に、気丈に振る舞い、手際よく準備をしている。
トリッシュの瞳からは、一粒の涙も流れていなかった。
そんな姿が、より一層わたしの胸をしめつけた。
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