俺は立ち止まり
声をかけた…



『瞳』



瞳は振り返り、俺の顔を
見て驚いていた……



瞳『空なの？』
俺『うん』
瞳『どうして、ここに？』　　　俺『四十九日で』
瞳『そう…なんだっ』



瞳の顔色が変わった…



俺『どうしてお寺にいるんだ？』
瞳『ここ、あたしの実家なの』
俺『えっっー』
瞳『あたしも驚いてるよ』　　　俺『そうだよな』
瞳『そうだよ』
俺『時間あるかー？』
瞳『えっ　うん』



偶然、再会した瞳と
喫茶店に入った。




俺はがらにもなく緊張して
何を話していいか分からなかった



重い空気の中、瞳が話始めた


瞳『彼女出来た？』
俺『出来ないよ　瞳は？』　　　瞳『いないよっ』
俺『そうか』



俺は卒業のことや就職のこと
まだホストをしていることを
話した。



瞳はキャバ嬢を辞めたことや
実家の手伝いをしていることを　話してくれた。



分かれ際に
『俺、連絡先変わってないから』と言ったら
『あたしも変わってないけど…』
と瞳が言った



瞳は一年半前より
大人っぽくなり綺麗に
なっていた……




相変わらず
気の強い女で安心した