失った物が多過ぎて
ＮＯ．に戻ることは容易いこと　ではなかった…



俺は営業を『友営』に変え
一から始めた。


売り上げは伸び悩んだが
毎日が充実していた



あやからメール
受信　あや
明日お店に行ってもいい？

送信　空
いいよ！　どうした？


受信　あや
なんとなく…明日ねっ


あやは１週間前から仕事に
復帰していたし安定していた
はずなのに……


俺は不思議だった


何気にカレンダーに目が止まり　気付いた！


明日はあやの誕生日だ




次の日あやは店に来た

シャンパンとケーキで誕生日の　お祝いをしてプレゼントはダイヤのピアスを渡した


『一番嬉しい誕生日になった』　と言って


あやは泣いてしまった…





送りの時
あや『今日はありがとう！これからも頑張ってね』
俺　『頑張るよ』
あや『ＮＯ．目指してね』　　　俺　『もう一回な』
あや『約束ねっ』



タクシーに乗りあやは手を振って帰った