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8章:初指名
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テーブルの上に続々と増えていくビールの空き瓶。
(空いたらちゃっちゃっと片付けろ〜!心臓に悪いじゃないか
)
「ビール追加頼んでいいすかぁ?」と頼まれたら「ダメ」とは言えない小心者の私…。
”遠慮”というものを知らない若者は嫌いだ(T_T)
お会計は死ぬほど心配だけど、せっかく来たんだから楽しもう、と気持ちを切り替えることにした。
初回のときは次々とホスト君が登場し、よくわからないまま、あっという間に時間が過ぎた。
でも今日は隣にユウジさんがいるし、ある程度固定されたヘルプ君が付いている。
会話もかなり盛り上がり、それなりに楽しい時間を過ごすことができた。
そんな中で、私のツボに入ってしまったオモシロヘルプ君を一人紹介。
名前はナオト君。20代の後半くらいかな?
容姿は中の上というところで、特筆すべき点は何も無い。
ただ彼はとにかくカッコつけている。
しかも全力で。
「オレッっていい男でしょ」オーラを精一杯出している(出そうとしている)。
まず目付きが怪しい
(本人は”妖しい”つもりか?)。
瞬きの回数が多すぎるし、上目遣いっていうの? 昔一斉を風靡したぶりっ子のような感じでパチパチこちらを見つめてくる。
彼に見つめられると、こっちも思わずパチパチと瞬きしてしまうほど(^_^;)
後はタバコの吸い方とか、グラスの持ち方とか、(誰も見てないのに)常にカッコつけている。
最初はすごい違和感があったが、そのうち面白くて目が離せなくなってしまった。
ま、そこらへんにいる普通のお兄ちゃんと飲んで高いカネ払う奇特な人はいないので、それよりはこうやって
「俺と過ごせて幸せかい?」
みたいに振舞われた方がホストクラブらしくていいのかもしれない。
実際、後でユウジさんにそれとなく聞いたところ、彼には結構オバサマ客がいるのだとか・・・。
う〜ん、、、深い。
私はユウジさんみたいな「ザ・イケメン王子」がいいけどね(^_^;)
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