出会った時と立場が逆転するほど、ｱﾀｼのほうが好きでたまらなくなって…。

想いは募るばかりで
気持ちばっか焦って
また迷惑かけて…
何をしても逆効果ばっか…
彼は追われるとひくﾀｲﾌﾟだって知ってたのに
自分の気持ち抑えられなくて
どんどんひかれてくのがわかってさ…
自分で自分を苦しめてるような感じだった。


″子供の為に″って
自分の子供以上に心配してくれて
仕事休んで会いにいくってわがままばっか言うｱﾀｼに

｢お前が仕事してんのは、子供らの為なんだろ？逢いたいから仕事休んだら意味ねーだろ。
お前は俺の女だけどその前に母親なんだからな。｣

そう言って
ｱﾀｼが間違った道に進まないようにっていつも叱ってくれた。
ｱﾀｼの為に
優しくもあり
厳しくもあって、
ｱﾀｼには彼がいなきゃまともに生きることさえ無理だった。


今思うと
ｱﾀｼは子供だったな…
好きだから突っ走って
自分の大切なｺﾄも見失ってしまうほど。

彼はﾎﾝﾄに大人で
尊敬してたし
今でもしてる。

そんな彼に甘えてたんだ。
ただの子供(ｱﾀｼ)は
それからしばらくして
本当に大切なものを
見失う…。